慢性的な外耳炎のため耳道の閉塞を起こしてしまったケースです。


X-ray撮影検査にて垂直耳道のみの症状と判断したため、外側耳道切除を行いました。
手術直後

術後1ヶ月

垂直耳道が開放されたため、頭を振る、床にこすりつけるなどの症状から回復し、元気に過ごせ
るようになりました。
このような症状は左右ともに外耳炎になるケースが多く、本症例も両側の処置を行なっております。
慢性的な外耳炎のため耳道の閉塞を起こしてしまったケースです。
X-ray撮影検査にて垂直耳道のみの症状と判断したため、外側耳道切除を行いました。
手術直後
術後1ヶ月
垂直耳道が開放されたため、頭を振る、床にこすりつけるなどの症状から回復し、元気に過ごせ
るようになりました。
このような症状は左右ともに外耳炎になるケースが多く、本症例も両側の処置を行なっております。
元気食欲の低下、黄疸を主訴に来院されるケースです。
超音波検査により胆嚢粘液嚢腫および胆嚢破裂が疑われたため、点滴などの入院処置後に胆嚢摘
出を行いました。
腹壁、横隔膜との癒着もありましたが、丁寧に剥離、洗浄を行いました。
総胆管の洗浄を行い、術後、速やかに黄疸は消失し元気に過ごしています。
若齢動物でしばしばみられる、異物の誤飲のケースです。
異物を飲み込んでしまってから時間が経過していない場合は
催吐処置により吐かせることができますが、
十二指腸、小腸内に入ってしまった場合は内視鏡または開腹による処置が必要となります。
突然、何度も吐くようになってしまったなどの際はご相談ください。
超音波検査による異物
実際の異物
尿結石による排尿困難を主訴に来院。
陰茎の形状に変化を認め、カテーテル等による尿閉塞解除は不可能であったため、急遽会陰尿道瘻形成術を行った。
術前
術後
術後、順調に回復し、カテーテルを抜去。
排尿困難となる以前と同様に、自然排尿が可能となっている。
2ヶ月前からの嘔吐、下痢、神経症状を主訴に本院初診。
血液検査にて白血球の上昇、低タンパク血漿、腹部超音波にて重度の腹水貯留・十二指腸~空回腸領域にリンパ管拡張と思われる所見を認めた。
また、腹水は漏出液であり、UPC正常範囲内であったため内視鏡による十二指腸の生検を選択した。
生検の結果、病理組織診断は中度~重度のリンパ管拡張症、リンパ球形質細胞性腸炎であった。
病理組織診断から内科治療および食事の変更を行い、消化器症状の消失、血漿蛋白の上昇を認め、現在も良好な経過を辿っている。
夜間救急病院からの紹介で本院受診
本院来院時には歩行不能・四肢麻痺
異物を飲み込んだ可能性と、高所から落下したとの禀告
神経系疾患が疑われたため、画像診断センターにおける無麻酔のCT撮影を行った。
画像にて後頭骨-環椎間に異物を認める
誤嚥した異物が脊髄を貫通しているため、これが原因病変と思われた。
※ 写真の中心の異物(赤色)
異物は台所に置いてあったお箸の先端2cm
同日、麻酔リスクを検討し、外科手術を行った。
麻酔時に貫通した側の傷口を確認
異物の摘出は頸背部からのアプローチ
出血、損傷に細心の注意を払い行った。
写真は摘出後の異物。
その後、感染症を抑えるために厳重な抗生剤の投与、神経の回復を促すため抗炎症薬を投与。
― 術後の経過 -
術後3日
頸部に動きが見られる
術後10日
自力採食が可能となり、前肢に動きがみられる。
術後23日
姿勢の保持が可能となったため一時退院。
術後41日
不完全ながら起立可能、自力歩行も認められるようになった。
慢性的な下痢を主訴に来院
直検にて直腸内にポリープを触知
下痢はステロイド投薬により改善したが、クッシング様症状が見られたため、
大腸内視鏡を行い、粘膜プルスルーにより切除
直腸内に広範にポリープが存在。
ポリープの広がりを確認し、末端で切除
術後しぶり等の症状は改善。